Q:「境界標」とはどのようなものなのでしょうか?
A:隣の土地との間には境界があるわけですが、地面に線が引いてあるわけではありませんので、何か目印がなければ隣の土地と区別できません。境界標とはこの「目印」のことです。境界標は通常境界の折れ点に設置します。これによって境界標と境界標を結ぶ線が境界線であることがわかりますので、地面に境界線が引いてあるのと同じ事になるわけです。
境界標があれば、誰が見ても境界の存在がわかりますので、土地の管理がしやすくなり、境界に関係する争いごとが起こりにくくなります。
また、土地を譲渡(売却)することになったり、相続などで土地を分割する必要等がでてきたという場合でも、その土地に境界標が設置されていれば、処理はスムーズに流れますが、境界標が設置されていなかった場合には、境界標復元の作業などが発生しますので、それだけ費用と時間がかかってしまいます。
境界標を破損したり勝手に移動した場合、自己負担で復元をしなければならなくなることがありますのでご注意ください。